昭和の噺家が書く1分エッセイ     「ブログ笑顔」

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【エッセイ】カスハラどころの話じゃない

昭和の噺家、もちもちおです。

喫茶店にて。

新聞を読む隣の60才くらいの女性客。

僕が席につこうとすると静かに頭を下げてくれた。僕も釣られてペコリと頭を下げた。

その女性客は店員さんを呼ぶ。

店員「はい」

その女性客「新聞がお水で少し濡れてしまいました。ごめんなさい」

店員「大丈夫ですよ」

新聞に少しお水が付いたくらいで、謝るとはなかなか見ない光景だった。

暫くして、

その女性客「すみません、お冷お願いします」

ここでハッとさせられた。この「お願いします」にドキッとしました。

僕なら、「お冷ください」か「お冷ちょーだい」となんか偉そうな感じで言うてたなと。

これからは、上から目線で言うような「ください」は止めて、「お願いします」にしていこう。

大前提として、お店があってこそ僕たちが利用出来ている。逆もしかり。

こんな気持ちをお互いが持てば、カスハラなんて無くなるかもね。

素敵な女性に出会えた朝だった。