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昭和の噺家、もちもちおです。
【参考記事 : 週刊誌女性セブン2025年3月6日号102ページ】
■人の言葉
人を癒すのは何か?
さあ何でしょうか?
僕は、人を癒すのは、
言葉
やと思います。
やっぱり、
言葉
やと。
人からの言葉
やと思います。
■円広志の転落
円広志さんをご存知でしょうか?
「えんこうじ」さんではありません。
「まどかひろし」さんとお読みします。
歌手、作曲家、シンガーソングライターが主な肩書の方です。
この方、作詞作曲に才能があって、
「夢想花」
という曲を、1978年にリリースしておられます。80万枚の大ヒットです。
ご自身で歌われてもいます。
しかし、色々なことがあり、あるときを機に表舞台から姿を消しはりました。
ギャンブルと人の奢りで呑む酒に、溺れる日々やったそうです。
とうとう持ち金を尽き果て、こんなことじゃあかん、もう一度あの頃のようにと、再起を誓うが新曲も歌えず、途方に暮れるような暮らしから抜け出せなかったようです。
そんなときに、昔から馴染みのある2人からもらった「言葉」がその後の彼の人生を変えることになります。
■二人の恩人
1人目は、レコード会社の知り合いの方から
「お前はイイ曲を作れるんだから、作曲家をやってみないか?」
みたいなことを言われた。
2人目は、大阪で活動していた時代の元マネージャーから、
「お前はゼロなんやから、何をやってもマイナスはない…(云々)」
みたいな言葉を…
■癒す言葉
このお二人の言葉が円広志さんを救ったのですね。
言葉って色々あります。
例えば、
「まあ、頑張れば…」
この言い方。
どう聞こえますか?
「頑張れ」、と言ってはいますが、どことなく冷たく感じませんか?
「頑張れー応援してるで!」とは思っていない、
「まあせいぜいやってみたら、あかんと思うけど…」
みたいなニュアンスの「頑張れよ」だと感じませんか?
弱ってる傷だらけの心を化膿させるような感じ。
でも、円広志さんを救ったお二人の言葉は、心の傷を癒す言葉だったのですね。
円広志もこんなニュアンスで振り返ってます。
「大事にしてるのは言葉」
「言葉に救われた」
と…